ニルギリ 05年クオリティーシーズン:クレイグモア茶園 FBOP
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2005年ニルギリ・クオリティーシーズン紅茶。蘭や水仙を溶かしたような華やかな香りに、しっかりボディ。この茶園にしか出せない一品ニルギリ。
インド3大紅茶の一つで、ダージリンやアッサムほどには知名度は高くないけれど、熱〜いファンの方もたくさんいらっしゃる紅茶です。 競争の熾烈なダージリンと比べて、おっとりした気風、毎年、テイスティング・入荷は比較的のんびりとした雰囲気で楽しいものでした。 ところが! 今年から、ニルギリが新しい動きを始めました。 なんと、ニルギリでは、通常の紅茶オークションとは別に、各茶園が自慢・自信の茶葉を出品する大オークションが3月に開かれました。 初めての試みだそうです。 もちろん通常のオークションはこれまで通り、通常の高品質・クオリティー・シーズンが 出回っておりますから、両方のオークションをチェックする必要があります。 いい商品がより高い注目を浴び、より厳しい競争にもまれる状況が生まれたのです。 ニルギリの香りは「薔薇のよう」と表現されることがありますが、クレイグモア茶園のクオリティーシーズンは、 「きっと水仙の花や蘭の花を溶かし込んだお茶があるとすれば、 こんな香りだろうな」と思わせる、どこか青く、活き活きとした フレッシュさがありますよね。 「香気のニルギリ」が見事に体現できていますね!直線的で透明、大らかでフレッシュ。 秘密はクレイグモア茶園にしかない特別な茶樹。 偶然にも、イールド(生産量)の高さ、品質、ともに大変素晴らしい茶樹が発見され、 以後、この特定の茶樹を挿し木によって増やしてきました(クローナル)。 クレイグモアでクローナルと言えば、この特定品種のことのみを指すそうです。 この茶樹があるからこそ、クレイグモアにしかない味わいを作ることができるんですね。 茶葉について: ニルギリらしい、えんじ色がかった深い茶色の茶葉。よく乾燥されたぱらぱらとした感触の茶葉に赤い茎の部分が混ざります。グレードはFBOP=Flowery Broken Orange Pekoe 。細かいながらも上質のグレードです。 |