ドアーズ 05年ファーストフラッシュ:ウドラバリ茶園
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ダージリン山ろく、ドアーズ地方。オドラバリ茶園のファーストフラッシュ。玉露を連想させるまろみのある美味しさ。
ダージリンを訪れるには、まずは麓のバグドグラ空港へ。軍の施設と隣り合わせの空港は、ちょっと緊張しますが、外にでると早くも紅茶栽培が始まっています。 シリグリとよばれる、この平野を走り抜け、ダージリンへと向かう手前で、北東に進路を変えると、そこから先は「ドアーズ」と呼ばれる紅茶産地。 延々、200kmに渡って続く緑のじゅうたんです。 ドアーズ紅茶は、アメリカやヨーロッパでは「ダージリンとも違う味わい」ということで人気だそうですよ。 春は南から北へ、低いところから高いところへ。 ダージリンがまだ冬のまどろみの中にあっても、麓には早くも新しい季節が訪れています。 ダージリン山ろくからアッサム・ブータン方面へと続く「ドアーズ」地方のウドラバリ茶園から、春のたよりが届きました。 ドアーズ地方もたくさんの茶園がありますが、上質なリーフティーをつくれるのはわずか。 ご紹介するウドラバリ茶園は優れた紅茶を生産する茶園の一つですが、それでも通常は緑茶を生産し、春のファーストフラッシュ時期だけ、紅茶を生産します。 春の紅茶は、まさに、季節限定の味わいなのです。 茶葉からは、霧がかった森林を思わせる雰囲気のある香りがします。 フレッシュさの中に、少し焙じたようなトーンがあり、ダージリン・ファーストフラッシュよりやや厚めのボディ。 とろんとした「まろみ」のせいか、ちょっと玉露を連想させますね。 雲間のダージリンを見上げる産地なだけに、紅茶たちも「ダージリンのようになりたいな〜」と憧れ続けるうちに、独自の大らかな味わいになった。 そんな感じでしょうか。 欧米ではダージリン近くの産地なのに、ダージリンとはまた違った個性!という事で人気なのも頷けます。 甘み、ここちよい渋みが一体となった、オツな味わい。長くひびく余韻。いくらでも飲めてしまいそうな美味しさです!! 水色も明るいオレンジ・イエロー、落ち着いた気分にさせてくれますね♪ のんびり過ごすアフターヌーン・ティーにいかがでしょうか。 茶葉について: 美しく揃った茶葉。 チャコールグレーがかったスモーキーな緑色。芯芽もたっぷり。 |