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職人技を見て歩く ― 人工心臓、トイレ、万年筆、五重塔… |林 光

職人技を見て歩く ― 人工心臓、トイレ、万年筆、五重塔…職人技を見て歩く ― 人工心臓、トイレ、万年筆、五重塔…
林 光
光文社 刊
発売日 2002-03


著者は同姓同名の作曲家ではなく、消費動向分析の専門家。
さまざまな日本の職人技を見学するという内容の本だ。
といっても伝統工芸ではなく、人工心臓やインジェットプリンターのインク、果ては送電鉄塔など、さまざまな産業のなかにある職人の技を掘り起こしている。
それぞれの職人技の内容についてはさらっと触れるにとどめ、むしろそれぞれの技に対する感想や、著者の心の揺れ動きをたんねんに描写している。



こんなところに職人が 2003-03-01
人工心臓、トイレ、万年筆などサブタイトルにひきつけられる様に本書を開きました。なるほど我々が想像もしなかったところに大変な労力が費やされているんだなあという発見がありました。雑誌に連載されてたものをベースにしてあるだけあって、癖もなく読みやすい本ですが、たんたんと説明してあるといった感じです。もうちょっと技術的なものを具体的に、あるいはものづくりの葛藤といった熱いものを期待している人には物足りないかもしれません。とはいえ、メーカーにはこんなことを研究したり、取り組んでいる組織があっていろんな職場や人がいるんだなあということが分かって面白かったです。

日本人ってやっぱりすごいです 2002-03-25
職人技という言葉から、伝統工芸・技術だけかと思ったら違いました。超ハイテクまで含んだ「技」でした。思えば先端技術も今まで日本人が培ってきた「技」の積み重ねです。万年筆は自分には今はそう身近なものではありませんが、一本持ちたいなあと感じてしまいました(そのためにはまずはうまく使えるようにならねば、と思うのですが)。送電鉄塔は子供の頃によく連れられて行った親の田舎を思い出しました。太い電線がたるみがちに、等間隔に田圃の真ん中に立てられた”大鉄塔”(子供の頃はこう呼んでました)を伝って自分の知らない遙かかなたの村へと続いているのを飽きもせずに見上げていたものです。今ではその田圃も全て住宅地になってしまいました。読んでいて郷愁にかられる「技」ばかりです。あえて「職人」とプロフェッショナルの古語を使った意味が読み終えてからわかりました。


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