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インク:ブルーブラック(BBインク)

ブルーブラックはインクの消費量の50%をしめており、日光や湿気によって褪色しない上、防水度も高く、永久保存の記録に最適で、インクの中では最高に優秀なインクです。
また、固まると水では落ちなくなります。
このインクの起源は2世紀にまで遡り、12世紀に入って広く普及しました。当初は木の実や樹液を原料に作られて、16〜17世紀にはカビ防止剤としてワインやビールにも入れられていたそうです。現在のインクは19世紀に完成したものです。

ブルーブラックインクは、第一鉄イオンが酸化して第二鉄イオンになり黒色沈殿を生じる酸化作用を利用しており、これに染料や硫酸を加えて書きやすくしたもので、ブルーとブラックのインクを混ぜたインクではありません。
カーボンや顔料を使用している他の色のインクとは色定着の仕組みが異なるのです。文字の耐年性はこのブルーブラックの成分に起因しています。

ブルーブラックインクを扱う場合は、ビン入りの場合は蓋を解放して置いたり、古くなったりすると酸化してタンニン鉄化合物の沈殿が生じることに注意する必要があります。
スペアインクの場合も、固まると水に溶けない性質があることから、定期的(3〜4カ月に1回)に、クリーニング(水洗い)を行ってご使用ください。

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