万年筆の歴史:文化史
万年筆はペンとともに、1960年代頃までは手紙やはがき、公文書など改ざん不能な文書を書くための主な筆記具でした。しかし1970年代に、公文書にボールペンを使用することが可能になり、安価で書き味に癖がない水生ボールペンが開発されたことによって、万年筆は徐々にボールペンに取って代わられ、事務的・実用的な筆記用具としてはあまり使用されなくなりました。
しかし、最近では万年筆特有の書き味が見直され、また趣味の高級文具として注目を集め、復権の兆しが見られます。
さらに、万年筆のデザイン性や希少性により、コレクターズアイテムとしても注目されています。
そのため、万年筆を扱っている書籍や雑誌が刊行されるようになっています。