セイロン 05年クオリティーシーズン:ウバ・ハイランズ茶園
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クオリティーシーズン期にしか現れない、メンソール風の鮮やかな香りと爽快な渋み。世界三大紅茶に挙げられるウバのクオリティー・シーズン。
南インドの東南側に位置する島国、スリランカは小さいながらも世界最大級の紅茶輸出国。 「セイロン紅茶」の名で親しまれる紅茶は、産地の高度によって高地、中地、低地産に分かれます。 今回ご紹介するウバは高地産・ハイグロウン紅茶の雄。 7月から9月までの乾季にクオリティー・シーズンを迎え、メンソールなどと呼ばれる「すぅっ」とする香りが楽しめます。 中でもウバ・ハイランズ茶園は最大級の広さを誇り、品質面でも最高級の格付けがされる名園。 インドのすぐ隣だし「ほぼ同じようなものかな」と思っていたのは大間違い! 今回ご紹介するウバ・ハイランズ茶園は「アッサム種の茶樹がメインに植わっている」とのことでしたが、インドのアッサム紅茶とはまた全然違う! クオリティーシーズン期にしか現れない、メンソール風の鮮やかな香り。 「何、なに!?まるでハッカかミント、あるいは花の香りを移したみたい!」とびっくり。 なるほど、インドのダージリン、中国のキームンと並んで世界三大紅茶に数えられるだけはある、と納得。 他の追随を許さない個性には素直に脱帽。 クオリティー・シーズンとは、雨が少ない上に風が強く、茶葉に香りと美味しさの成分がぎゅ〜っと凝縮されている状態。 茶摘した茶葉を萎凋させてから握ると、粘りを帯びて丸く固まるほど。 「Gumminess」とよばれる状態は鮮やかな香りと同時に、パンチのある味わい、爽快な渋みを生み出します。 特にクオリティーシーズン期は細かいBOPに生産が集中しますが茶葉が細かいこともあり、一層個性が強調されるようですね。 好みの濃さに調整して、メンソール風の香りと爽快な渋みのバランスを堪能していただきたいです♪ 茶葉について: グレードはBOP(BrokenOrangePekoe)。ウバをはじめヌワラエリヤ、ディンブラなどのセイロン紅茶は「ローターバン」と呼ばれる機械を使うため、茶葉が細かく裂かれ、BOPタイプ以下のグレードが多い。 |