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2006年01月20日

鞄が欲しい ― 万年筆画家が描いた50のカバン遍歴 |古山 浩一

鞄が欲しい ― 万年筆画家が描いた50のカバン遍歴鞄が欲しい ― 万年筆画家が描いた50のカバン遍歴
古山 浩一
〓出版社 刊
発売日 2005-09


「何が何でも鞄である」そう思うきっかけとなった、ローマ旅行で出会った鞄。
エルメス、ヴィトン、コーチ、ハンティングワールドなどの海外のバッグ、一澤帆布、吉田カバン、銀座タニザワといった日本のカバン、ハンスターに特注した万年筆持ち歩き鞄、はたまた大正時代の元祖ランドセル……など、自分なり万年筆を使って独特の世界観を描き続ける万年筆画家・古山浩一氏が描いたカバンのイラストとそれにまつわる約40のエピソードを収録。
誰もが、思い出の鞄を持っているはず。これを読むと、もっともっと鞄を大事にしよう、そう思うはずです。




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日本産万年筆型録 ― 今買える国産万年筆のすべて

日本産万年筆型録 ― 今買える国産万年筆のすべて日本産万年筆型録 ― 今買える国産万年筆のすべて

六耀社 刊
発売日 2004-09


万年筆で手書き文字を楽しみたい人は、「日本語を書くこと」に特化した日本製の万年筆に興味を抱くもの。
パイロット、セーラー、中屋万年筆の逸品等、実用品からコレクション用まで、国産万年筆400本以上を集めたカタログ。



万年筆の向こう側の世界を教えてくれる 2004-09-25
万年筆は今やノスタルジストのための道具になりつつあるかのようだが、そんなことはない。
日々使っても飽きず、これほど楽しく使い続けられる道具はない。
1本の万年筆を買って実際に使ってみればその楽しさがわかるのだが、この型録(カタログ)をめくってみると、万年筆の作り手やペン先を研ぐ職人、それに万年筆を販売する店の心意気まで感じることができる。
そうしたうえで1本の万年筆を買えば、よりいっそう楽しい道具となるのではないか。
大量生産された規格品を消費するだけの生活が、いかに寂しいものかを感じることができるかもしれない。


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Heart Line Book 2006 万年筆の本 ― ありがとうと、思っていないわけではない。ためているのだ。 |宣伝会議

Heart Line Book 2006 万年筆の本 ― ありがとうと、思っていないわけではない。ためているのだ。Heart Line Book 2006 万年筆の本 ― ありがとうと、思っていないわけではない。ためているのだ。
宣伝会議
宣伝会議 刊
発売日 2005-12


万年筆を活用している人へのインタビューや、万年筆の基礎知識を盛り込んだショートストーリー等を通して万年筆の魅力を探る本。
「Heart Line Award」「Heart Line Prize」の受賞作品も収録。




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華麗なる万年筆物語 |白岩 義賢

華麗なる万年筆物語華麗なる万年筆物語
白岩 義賢
グラフィック社 刊
発売日 2003-01


剣を握った時から、人は人を傷つけるようになった。
ペンを握った時から、人は人に愛を綴るようになった。

ゲーテが「外に出た頭脳」と呼んだ「手」に握られたペンの先からは、それぞれの人の想いがこもる個性的な文字がじかに紙面に現れ、息づいた文が綴られていく。
誰もがペンは剣よりも強く、文は人なりという言葉を実感する。
パソコンで打ち出される誰のものとも知れず、記号でしかない文字に飽き足らなくなった人々は、いま再び自分の手が握る万年筆で自分の文字を書くことの素晴らしさに気づき始めた。
いい万年筆を持てば必ず何かが書きたくなり、何を書けばいいかがわかってくる不思議さ!これはその魔法を示す書である。




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職人技を見て歩く ― 人工心臓、トイレ、万年筆、五重塔… |林 光

職人技を見て歩く ― 人工心臓、トイレ、万年筆、五重塔…職人技を見て歩く ― 人工心臓、トイレ、万年筆、五重塔…
林 光
光文社 刊
発売日 2002-03


著者は同姓同名の作曲家ではなく、消費動向分析の専門家。
さまざまな日本の職人技を見学するという内容の本だ。
といっても伝統工芸ではなく、人工心臓やインジェットプリンターのインク、果ては送電鉄塔など、さまざまな産業のなかにある職人の技を掘り起こしている。
それぞれの職人技の内容についてはさらっと触れるにとどめ、むしろそれぞれの技に対する感想や、著者の心の揺れ動きをたんねんに描写している。



こんなところに職人が 2003-03-01
人工心臓、トイレ、万年筆などサブタイトルにひきつけられる様に本書を開きました。なるほど我々が想像もしなかったところに大変な労力が費やされているんだなあという発見がありました。雑誌に連載されてたものをベースにしてあるだけあって、癖もなく読みやすい本ですが、たんたんと説明してあるといった感じです。もうちょっと技術的なものを具体的に、あるいはものづくりの葛藤といった熱いものを期待している人には物足りないかもしれません。とはいえ、メーカーにはこんなことを研究したり、取り組んでいる組織があっていろんな職場や人がいるんだなあということが分かって面白かったです。

日本人ってやっぱりすごいです 2002-03-25
職人技という言葉から、伝統工芸・技術だけかと思ったら違いました。超ハイテクまで含んだ「技」でした。思えば先端技術も今まで日本人が培ってきた「技」の積み重ねです。万年筆は自分には今はそう身近なものではありませんが、一本持ちたいなあと感じてしまいました(そのためにはまずはうまく使えるようにならねば、と思うのですが)。送電鉄塔は子供の頃によく連れられて行った親の田舎を思い出しました。太い電線がたるみがちに、等間隔に田圃の真ん中に立てられた”大鉄塔”(子供の頃はこう呼んでました)を伝って自分の知らない遙かかなたの村へと続いているのを飽きもせずに見上げていたものです。今ではその田圃も全て住宅地になってしまいました。読んでいて郷愁にかられる「技」ばかりです。あえて「職人」とプロフェッショナルの古語を使った意味が読み終えてからわかりました。


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文房具の研究 ― 万年筆と鉛筆 |中公文庫編集部

文房具の研究 ― 万年筆と鉛筆文房具の研究 ― 万年筆と鉛筆
中公文庫編集部
中央公論社 刊
発売日 1996-01


鉛筆や万年筆から生まれる文学、絵画、音楽、建築―創造と夢を生みだす、手になじんで放せないとっておきの掌中の一本。




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世界の万年筆 ― 傑作万年筆ブランド

世界の万年筆 ― 傑作万年筆ブランド世界の万年筆 ― 傑作万年筆ブランド

ワールドフォトプレス 刊
発売日 1999-03


世界の傑作万年筆から、ヴィンテージ万年筆、中国・日本の万年筆などをあますところなく紹介。万年筆のメンテナンスやお勧めショップも網羅。




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4本のヘミングウェイ ― 実録・万年筆物語

4本のヘミングウェイ ― 実録・万年筆物語4本のヘミングウェイ ― 実録・万年筆物語

グリーンアロー出版社 刊
発売日 2000-02


万年筆がアツイ。ヌルヌル、ヌラヌラ、スルスルと、天にも昇る書きごこち。魅惑の筆記具にとりつかれた、職人、メーカー、愛好家がくりひろげる現代の万年筆絵巻。



万年筆は 2000-12-01
万年筆は単なる筆記具である。単なる筆記具であるのだが、ある人にとってそれは単なる筆記具以上の存在となる。この本ではそうした万年筆に見入られてしまった方々が、それぞれの言葉で万年筆との関わりをそっと告白されている。この本を読むことで、あなたにもそのことがわかるだろう。そして困ったことに、次の日から万年筆売り場が気になりはじめることだろう。ちなみに本書の編者は画家であり、いたるところに万年筆で描かれたすばらしいイラストが添えられている。

タイトルでまず惹きつけられて…。 2000-11-30
 この本のタイトルは見事としか言いようがない。というのも、「ヘミングウェイ」が92年にモンブランから発売されたあの限定万年筆「ヘミングウェイ」であることが分かる人のみがズバリこの本の読者対象なのだ。「4本〜」とあるので、あの文豪と勘違いする人もまずいないだろう。 さて、この本には16人の職人、メーカーの人、愛好家が登場する。そして、それぞれが愛蔵、愛用の万年筆について熱く語る構成になっているのだが、私はじつは、巻頭の口絵にすっかり参ってしまった。そこにはそれぞれが1頁をもらって、いちばんお気に入りの万年筆で、いちばんお気に入りのインクを使い、いちばんお気に入りの紙の上に、いちばんお気に入りの言葉を書き記したものが載っていたのである。万年筆には、「書き味」と「書け味」があるということをすべて口絵でやってしまった本なのだ! 万年筆愛好家のみなさん、即買いの一冊です。5つ星!


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万年筆の達人 ― 最高の万年筆を求めて… |古山 浩一

万年筆の達人 ― 最高の万年筆を求めて…万年筆の達人 ― 最高の万年筆を求めて…
古山 浩一
〓出版社 刊
発売日 2006-03


万年筆の復権を願い、万年筆という文化を支え、万年筆とともに人生を歩んできたひとたちの現在の記録を集大成。
万年筆画家である著者が、彼ら「万年筆の達人」たちの声に丹念に耳を傾け、万年筆という道具の魅力を熱く伝える。




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世界の万年筆 |中園 宏

世界の万年筆世界の万年筆
中園 宏
里文出版 刊
発売日 2001-02


貴重な世界の万年筆800本をメーカー別に原寸で紹介、豊富なカラー写真で解説する。
太宰治、吉村昭ら日本の作家20名の万年筆と自筆原稿なども掲載。
85年講談社刊「世界のアンティーク万年筆」を再構成した改訂版。



写真をみているだけで楽しめます 2004-06-21
万年筆に興味を持っている人にとっては、とても楽しい本。ウォーターマンやパーカー、モンブランなどのおなじみのメーカーのほかに、オノトやスワンなど、昔のメーカーも紹介されている。作者の所有するものの紹介といった内容なので、現行品はほとんど無いが、自分の持っているタイプがいつごろから出てきたのかとか、自分の生まれたころの万年筆は、どんなものだったのかとか、色々な楽しみ方が出来た。もうひとつの楽しみは、小説家などの直筆原稿と万年筆の写真が比較的多く掲載されていることで、いっそう万年筆が身近に感じられた。
今回は旧版と比べて、写真が原寸大となり、点数も多いので、非常に見やすくなった。価格の点で難しいのかもしれないが、写真はやはり全てカラーにして欲しかった。また、特にウォーターマンなどは古いものに偏っており、そのあたりが個人の所有品であることの限界であろう。


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2006年01月17日

万年筆のブランド:ロットリング

万年筆 ロットリング rotring

・コンセプト
TRUST YOUR SENSES 独自のセンスを活かしたラインナップ

ロットリングは、プロのデザイナーや設計者から支持されつづけているテクニカルなブランド。
その理由は、優れた技術力に支えられた精度の高さにあります。
操作性、線の精密度、書き味、そして機構の信頼性。
プロには決して妥協できない、これらの要素への徹底的なこだわり。

その頑固とも言えるものづくりの姿勢は、万年筆やボールペン、ペンシルはもとより、主力製品であるマルチペンや、独創的な形状の「エスプリ・ムープ」「スキン」といった新しいライティング・スタイルを提案するラインナップにも反映されています。


・歴史

1928年、ウィルヘルム・リープは旅行中に1本の風変わりなペンを発見します。
このペンをヒントに、リープは、管と針の間からインクが通って一定にインクが出るという、中空パイプ式の万年筆を考案しました。
リープと1本の風変わりなペンとの出会いが、ロットリング社の誕生へとつながっていきました。


プロの要求に応える技術の追求

1931年、ロットリング社の前進であるリープ社は、一般の筆記具メーカーとしてスタートを切り、「ティンテンクリ」と名付けた中空パイプ式万年筆の販売を開始しました。
しかし、第2次世界大戦とともに工場は爆撃され、再建を待たずしてリープは他界。
会社は2代目のヘルムート・リープへと引き継がれていきます。

そして1953年、それまでの技術を活かし、プロのニーズにも応える製図ペン「ラピッドグラフ」を開発。
さらに1961年には、製図ペンタイプの元祖「バリアント」を販売するとともに、社名をロットリング社と変更。
ドイツ語で「赤い輪」を意味するロットリングは、こうして世界的な筆記具メーカーへの道を歩み始めました。


世界中で愛用されるロットリングの製品たち

ロットリングは、プロのデザイナーや設計者を中心に、その精度の高さに信頼を得てきました。
その理由は、操作性、線の精密度、書き味といった長い歴史に培われた高い技術力に基づきます。
こうしたプロのニーズに通用する確かな製品づくりは、万年筆やボールペン、ペンシルはもとより高いメカニズムを要するマルチペンにも反映されています。

ロットリングのブランドを冠したすべての製品に通じている、信頼の技術に裏打ちされた最良の筆記具を、リーズナブルな価格で提供していくこと――それこそが世界中に多くの愛用者を生む、ロットリングのブランド理念です。

出典:ロットリング公式HP

>>ロットリングの万年筆一覧

万年筆のブランド:ラミー

万年筆 ラミー LAMY

ドイツの最もロマンチックな観光地の一つ、ハイデルベルグ(Heidelberg)にあるラミー社。

その工場は1930年、C.ジョセフ・ラミー氏によってこの美しい古都に設立され、その22年後の1952年にはラミーの商標が登録され、市場に初めて登場しました。

1966年に発売された万年筆 ラミー2000の斬新な機能美はラミー製品の特徴となり、リオ、パリ、ニューヨークへと、瞬く間に知られるようになり、ドイツを代表する筆記具メーカーの一つに成長しました。


初期のデザインは、機能中心の商品デザインでありましたが、その後最近に至るまで30年間は絶えず最新の科学技術と同時に、職人の手作り技術によって改善が加えられてきました。

デザインは一商品だけでなく、パッケージのデザイン、グラフィックデザイン等、ラミー社を代表する現在の総合的なデザインへと発展。

そのオリジナルなデザイン、高品質は、1988年ECデザイン賞をはじめ、パッケージ部門などの数々の国際的な賞の受賞で認められています。


現在の特徴あるユニークなデザインはすぐれたデザイナーとの共同開発で、それぞれが一つ一つの顔を持っています。

イタリアの工業デザイナー、マリオ・ペレーニのデザインにより直線を基調にした“ペルソナ(Persona)”は、自分の身に付ける小物で個性を表現したい人の為に作られた新しい万年筆。


1996年には「世界初のセラミック万年筆」として“ラミーLady”が発売されました。

この万年筆はラミー社で初めて女性用に特別デザインされた個性的な商品。

女性用なのにクリップの代わりに半円形のストッパーがころがり防止として、キャップと胴部についています。

更に、世界で初めてセラミックを万年筆軸部に採用。

同部表面のセラミックはローゼンタールのアーチスト、ヤンがデザインしています。

このセラミックは摂氏1400度の窯で36時間焼かれ、更にその表面に模様を焼き付けてあります。

焼付けの工程で色素がガラス質層に浸透する為、擦れや摩擦に強いことが特徴です。


1930年初期の伝統と、現代感覚を共に持ち合わせたファミリー精神は習慣にとらわれない取り組み方で、生産ライン上、オフィス内、更には余暇の施設にも生かされています。

出典:ラミー公式HP

>>ラミーの万年筆一覧

万年筆のブランド:パイロット

万年筆 パイロット PILOT

正式な会社名は株式会社パイロットコーポレーション (PILOT CORPORATION)といいます。

東京高等商船学校出身で同校の教授をしていた並木良輔氏が、万年筆用金ペンの製作に成功しました。

そして同窓の和田正雄氏の友情による協力を得て、1918年(大正7年)に「株式会社並木製作所」を設立し、万年筆の製造販売を始めたのが、パイロットの始まりです。


1938年(昭和13年)には、「パイロット萬年筆株式会社」と改称しました。

「パイロット」の名は大船の先頭に立って進む「水先案内人」を表し、業界を先導する水先案内人になれるようにという思いも込められています。

また、社章の浮輪はどんな荒波にも不沈であれという「難関突破」の精神と、友情の固い絆を示しています。

出典:パイロット公式HP

>>パイロットの万年筆一覧

万年筆のブランド:セーラー万年筆

万年筆 セーラー万年筆 sailor

1911年、阪田久五郎が広島県呉市稲荷町にて創業を開始した「阪田製作所」が前身となっています。

1932年に「セーラー万年筆阪田製作所」という名前で株式会社となり、1960年に現在の社名(セーラー万年筆株式会社)に変更しました。


1948年に業界でトップを切ってボールペンを発表、1954年にはカートリッジ式万年筆の特許を取得し、1958年に発売しています。

その後も「キャンディ」や「シャレーナ」、「ペンポイント」などの万年筆を発売し、人気を博しています。


万年筆の代表作は「プロフィット」であり、中でも、刀の剣先のように長く研ぎ出したペンポイントをもつことから「長刀研ぎ」と呼ばれるものが有名です。

筆記角度の調節により極細から太字までスムーズな書き味で「トメ」「ハネ」「ハライ」も美しく書くことができます。

熟練の職人の手技でしか作ることができないと言われるほど希少性が高く、味のある美しい文字を滑らかにしたためることができます。

単なるレトロ万年筆とは一線を画す風格の一本です。

出典:セーラー万年筆公式HP

>>セーラー万年筆の万年筆一覧

万年筆のブランド:モンブラン(MONTBLANC)

万年筆 モンブラン MONTBLANC

モンブランは、1906年にハンブルグの文具商のクラウス ヨハネス フォス、ハンブルグの銀行家のクリスティアン ラウゼン、そしてベルリンのエンジニアのヴィルヘルム ジャンボアが、新しい万年筆を開発し、製造販売に乗り出したことから始まりました。


1908年、3人はモンブランの前身となるシンプロ フィラーペン カンパニーを設立しました。

「シンプロ」という言葉は「シンプル」に由来し、ペンとインク容器が一体になった新しいペンであることを強調するものでした。

このときのキャッチフレーズは「ハイクラスのゴールド万年筆メーカー」というものでした。


「モンブラン」というネーミングは、創業者のミーティングの席上で、ひらめきのように誕生しました。

「キャップの白いトップ、これは雪に覆われた山頂を思い起こさせるから、モンブランと呼ぶことにしよう。」


モンブランのロゴマークにもなっているキャップヘッドの六角形の白いマークは、「ホワイトスター」と呼ばれ、モンブラン山に積もる雪の結晶をイメージしたものです。

また、ペン先にはモンブラン山の標高である「4810」の刻印がされています。


1924年に発売された「マイスターシュティック」は、モンブランの代表作であり今もなお驚異的な人気を誇ります。

出典:モンブラン公式HP

>>モンブランの万年筆一覧

万年筆のブランド:パーカー

万年筆 パーカー PARKER

19世紀末、万年筆の基本型はほぼ完成していましたが、まだ満足できる水準ではありませんでした。

アメリカで電気技師をしていたジョージ・サッフォード・パーカーは、理想的な万年筆の開発を夢見ていました。

そして試行錯誤の末、インク漏れやインクづまりなどのトラブルを無くす画期的なインク供与システムの発明しました。


パーカー社の歴史は、1888年に「ラッキー・カーブ・ペン」と名づけられた万年筆を販売したことから始まります。

1892年にはパーカー・ペン・カンパニーを設立しました。

その歴史は”世界で最も愛されるペン−The World's Most Wanted Pen−”のキャッチフレーズにふさわしい、数々の名品に彩られています。


1921年には、「デュオフォールド・オレンジ」を発売しました。

それまで黒色ばかりだった万年筆に、オレンジ色にアールデコ調のデザインを持ち込んだセンセーショナルな逸品でした。

この”ビッグ・レッド”の愛称で呼ばれた万年筆を、マッカーサー元帥が太平洋戦争終結の文書に使用したことは有名です。

近年ではブッシュ、エルツィン両元大統領が軍縮会議の合意文書の署名に使用したことから”平和のためのペン”と呼ばれました。


「求めつづけよう、もう一歩先の自分に出会うために。前進し続けよう、自分らしい進み方で」

パーカーの象徴である”矢羽”をモチーフにしたクリップには、そんな思いが込められています。

出典:パーカー公式HP

>>パーカーの万年筆一覧

万年筆のブランド:ヴァルドマン

万年筆 ヴァルドマン waldmann

ヴァルドマンは1918年に、ドイツの黒い森、シュヴァルツヴァルド地方で
Adolf Waldmannにより創業され、純金・純銀製のメカニカルペンシルの生産を開始しました。

1937年には独特のデザインと高い品質を評価され、4色ペンシルがフランスパリ万博で銀賞受賞しました。

1939年にはツイスト式のマルチカラーペンシルを、
1958年にはツイスト式2色ボールペンの発明し、それぞれ世界特許を取得しました。


80年以上の間、Waldmannの熟練したクラフトマンは、優れた品質と変わらない価値を持つ筆記具を作り続けてきました。
時代に流されることなく、かたくなに守り続けてきた職人技によるペンづくりは、80年以上経った今もしっかりと息づいています。

ヴァルドマンのペンの特徴は、胴軸がスターリングシルバーだけで仕上げられていることです。
純銀の含有率92.5%の上質なシルバーだけに許された「925」の刻印が1本1本に刻み込まれています。

そのスターリングシルバーは、銀メッキにはない独特なやわらかな風合いをたたえています。
書くという実用のツールとしてだけでなく、所有する喜びまでもが1本のヴァルドマンで味わうことができます。


2002年にはPGAツアーの一つByron Nelson Classicの公式Champion Penペンサプライヤーに認定され、優勝者のみに送られる特別モデルを発表しました。
タイガー・ウッズ、丸山茂樹、フィル・ミケルソン、アーニー・エルス、ニック・プライスら歴代優勝者に対し、バイロン・ネルソン自身がChampion Penを贈呈しています。

また、同年には映画”Catch Me If You Can”(スピルバーグ監督作、トム・ハンクス、レオナルド・ディ・カプリオ主演)に登場しました。

出典:ヴァルドマン公式HP

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万年筆のブランド:ウォーターマン

万年筆 ウォーターマン WATERMAN

保険外交員だったウォーターマンは、ある大口契約を取り交わす際に新品のペンを用意していましたが、サインをするときにインクが漏れ、契約書に染みを作ってしまいました。

急いで新しい契約書を取りに行きましたが、他社に契約をとられた後でした。

この悔しい経験がウォーターマンに万年筆を開発させました。

そして1883年にウォーターマンは、世界初の毛細管現象を応用した万年筆を誕生させました。


ウォーターマンは毛細管現象を応用したものだけでなく、1905年には、世界で初めてクリップ付のキャップを開発しました。

またカートリッジやインク漏れ防止機能の開発、ラッカー塗装の採用、14金の特大ペン先など数々の発明を行いました。


1926年にパリに本拠地を移し、1954年にはアメリカの全ての工場をフランスに移しました。

1970年には有名なデザイナーのアラン・カレを専属デザイナーに起用しました。


ウォーターマンの理念は、「優れた技術とデザインを融合させて、持つ人に表現する喜びを提供すること」

単なる「書くための道具」を超えて「自分らしさを表現する喜び」を与える美しさ、品質の高さ、心地よい書き味を持つ筆記具です。

「ウォーターマン」は、時代や世代を越えて世界中の人々の今を記し続けています。

出典:ウォーターマン公式HP

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2006年01月16日

万年筆の歴史:文化史

万年筆はペンとともに、1960年代頃までは手紙やはがき、公文書など改ざん不能な文書を書くための主な筆記具でした。

しかし1970年代に、公文書にボールペンを使用することが可能になり、安価で書き味に癖がない水生ボールペンが開発されたことによって、万年筆は徐々にボールペンに取って代わられ、事務的・実用的な筆記用具としてはあまり使用されなくなりました。

しかし、最近では万年筆特有の書き味が見直され、また趣味の高級文具として注目を集め、復権の兆しが見られます。
さらに、万年筆のデザイン性や希少性により、コレクターズアイテムとしても注目されています。
そのため、万年筆を扱っている書籍や雑誌が刊行されるようになっています。

万年筆の歴史:開発史

最初の万年筆は、1809年にイギリスのフレデリック・バーソロミュー・フォルシュが、ペン軸にインクを貯蔵するペンを発明し、特許を取得したものです。
同年に、イギリスのジョセフ・ブラマも同じような特許を取っており、この頃から「fountain pen」(泉のペンという意味)と呼ばれるようになりました。

現在の万年筆の基礎となるのは、1883年にアメリカの保険外交員だったルイス・エドソン・ウォーターマンが、毛細管現象を応用して発明した万年筆です。
現在はフランスの万年筆会社ウォーターマンとなっています。

万年筆が日本に入ってきたのは、1884年に横浜のバンダイン商会が輸入したのが始まりで、東京日本橋の丸善などで販売されていました。
当時は「針先泉筆」と呼ばれており、1884年に日本初の国産万年筆を模作した大野徳三郎が「萬年筆」と命名したと言われています。
また、丸善の当時の販売担当の金沢万吉の名にちなんで名付けられたという説もあります。

ちなみに、カートリッジ式の万年筆を発明したのは阪田製作所(後のセーラー万年筆)の阪田久五郎と言われています。
阪田は1954年にカートリッジ式万年筆の特許を取得していましたが、実際にカートリッジ式万年筆を発売し始めたのは1958年であり、1957年にカートリッジ式万年筆(オネスト60)を発売したプラチナ万年筆に遅れをとっています。

戦前は日本の万年筆製造が盛んで、1940年には世界生産量の半数を日本で生産していました。


2006年01月15日

洗浄の方法:カートリッジ式

万年筆からカートリッジをはずし、ペン先を水またはぬるま湯に数日浸しておき、インクを流れ出させます。
カートリッジ自体は注射器やスポイトで洗浄します。

熱湯や洗剤を使うと、万年筆が傷ついたり、故障したりする原因になるので、使ってはいけません。

洗浄の方法:吸引式・コンバーター式

残っているインクをビンに戻し、ペン先を水またはぬるま湯につけて吸引と排出を繰り返し、ペンから出てくる水が透明になるまで続けます。

熱湯や洗剤を使うと、万年筆が傷ついたり、故障したりする原因になるので、使ってはいけません。

インクの充填方法:コンバーター式

カートリッジ式を採用した万年筆でも瓶入りインクを利用できるように、コンバーターと呼ばれるピストン式のインク吸入装置がメーカーにより供給されている場合が多くあります。
この場合、同じメーカーの同じカートリッジを採用したペンであっても、コンバーターを利用できるものとできないものがあったり、固定方式などの点においてバリエーションが存在する場合があるので、原則として取扱説明書に記載されたメーカー推奨の組み合わせで使用する方が良いでしょう。

ただし、カートリッジ式の万年筆はカートリッジ式で使用する方が良い場合が多いので、注意が必要です。

インクの充填方法:カートリッジインク式

インクの補充を簡単に行うため、インクを詰めたカートリッジを用いる方法です。
使用方法は、ペン軸より首軸付きペン先を取り外し、カートリッジインクをインクの先が破れ突き刺さる感覚があるまで差し込みます。
インクがペン先に伝わるまで待ってから使います。
ただし、カートリッジの形状は原則としてメーカーごとに異なっており、ペンの製造メーカーから供給されるカートリッジを購入し使用するのが一般的です。

インクの充填方法:吸入式

ペン軸内にインクを吸入し、溜めておく事ができるものを吸入式といいます。
ビン入りインクを吸入して用いる方法専用のもので、後述するカートリッジ式のものよりも多くのインクを一度に充填することができます。
万年筆が考案された当初から使われている形式で、現在でも高価格帯の製品を中心に多くのモデルが製造されています。
吸入装置にはピストン式のもの、スポイト状のもの、本体内を負圧にし大気圧でインクを本体内に送り込むもの等様々な方式があります。

インク:色インク

このインクはブルーブラックインク、コバルトインクの酸性と異なり、アルカリ性です。
水によって脱染し、日光によって褪色するという欠点もありますが、美しい色彩と自由自在な色数が得られ、速乾性で空気の酸化で沈殿を生じることがないという利点があります。

インク:コバルト

ブルーブラックインクからタンニン酸と硫酸第一鉄を除き、沈殿物をなくし、色彩の鮮やかさを強調したインクです。
ペン先からの流れも良いのですが、染料に頼ったインクですから、日光、湿気、水によって褪色し、記録保存用としては不向きです。

インク:カーボンブラック

カーボンブラックインクは水でにじむことがありませんので、万年筆のインクはにじむから、と万年筆自体を敬遠している方はこちらのインクを使用してみてください。
カーボンブラックインクは、顔料のブラックを使用しているので、日光、湿気、水分によって褪色することなく記録の永久保存に最適のインクです。
ただし、水溶性ではないため、一度乾燥すると再び溶けないので、毎日使ってインクを流すことが必要となります。
また、2ケ月に1度くらいはクリーニング(水洗い)してください。

インク:ブラック

水溶性ですが、固まると水では落ちない、という性質もあります。
ブルーブラックの場合と同様に、スペアインクの場合も固まると水に溶けない性質があることから、定期的(3〜4ケ月に1回)に、クリーニング(水洗い)を行ってご使用ください。

インク:ブルーブラック(BBインク)

ブルーブラックはインクの消費量の50%をしめており、日光や湿気によって褪色しない上、防水度も高く、永久保存の記録に最適で、インクの中では最高に優秀なインクです。
また、固まると水では落ちなくなります。
このインクの起源は2世紀にまで遡り、12世紀に入って広く普及しました。当初は木の実や樹液を原料に作られて、16〜17世紀にはカビ防止剤としてワインやビールにも入れられていたそうです。現在のインクは19世紀に完成したものです。

ブルーブラックインクは、第一鉄イオンが酸化して第二鉄イオンになり黒色沈殿を生じる酸化作用を利用しており、これに染料や硫酸を加えて書きやすくしたもので、ブルーとブラックのインクを混ぜたインクではありません。
カーボンや顔料を使用している他の色のインクとは色定着の仕組みが異なるのです。文字の耐年性はこのブルーブラックの成分に起因しています。

ブルーブラックインクを扱う場合は、ビン入りの場合は蓋を解放して置いたり、古くなったりすると酸化してタンニン鉄化合物の沈殿が生じることに注意する必要があります。
スペアインクの場合も、固まると水に溶けない性質があることから、定期的(3〜4カ月に1回)に、クリーニング(水洗い)を行ってご使用ください。

2006年01月12日

万年筆の構造

万年筆は、いくつかの部品を組み合わせて作られています。

  ・キャップ
  ・ペン先
    ・ペン先の素材
    ・ペン先の太さ
  ・ペン芯
  ・本体

万年筆の構造:本体

万年筆のキャップや胴軸(手荷物部分)は重量バランスを左右する部分であり、書き味にも影響を及ぼします。
かつてはセルロイド、エボナイト等の軽量な素材が主に使用のですが、現在ではほとんどがプラスチックや金属を用いています。
しかし、高級万年筆には耐久性を重視してエボナイトを用いるものや、昔ながらの風合いを重視しセルロイドを用いるもの、その他に黒檀、カーボンファイバーなどの特殊素材を用いるものがあります。

デザインも万年筆の評価、価値を決める重要な要素であり、高級万年筆の中には貴金属、宝石で本体を装飾したものもあります。
また、本体にはインクタンク内のインク残量を見るための窓(インク窓)が設けられている場合が多くあります。
単に素通しないしは透明プラスチックがはめ込んであるだけというものも多いのですが、高級なものではデザインの中に取り込む工夫がなされており、万年筆のデザインを特徴付ける要素の一つともなっています。
また完全にスケルトンで中の機構が外から見ることの出来るものもあります。

万年筆の構造:ペン芯

ペン芯とは、インクの貯蔵場所からペン先へとインクを導くための部分のことを指します。
かつては、素材としてエボナイトが使われていました。
現在はエボナイトはほとんど使われず、プラスチック製のものが大半を占めています。
またその方が、緻密で高性能なペン芯が容易に作れます。

インクの貯蔵場所からペン先のハート穴の部分までは、細い溝が掘られていて、毛細管現象によりインクが常に供給されるようになっています。
またペン芯には、この溝とは別に多数の溝が掘られていて、過剰に排出されたインクを一時的にためておくことができるようになっています。

万年筆の構造:ペン先

万年筆は、ペン先の形状によって、書き味が変わってきます。
ペン先が細長く、薄く、ハート穴(ペン先の中心に開けられた穴)が大きいほどペン先は柔らかくなり、書き味は滑らかになります。

万年筆のペン先は、耐酸性や耐摩耗性が要求されます。
詳しくはペン先の素材を参照してください。

また、ペン先の種類による線の太さを表すために、アルファベットを用います。
詳しくはペン先の太さを参照してください。

万年筆の構造:キャップ

万年筆のキャップは、ペン先の保護をすると共に、インクが乾かないように密閉しておく役割もあります。
このため、密閉構造になっているものが多いのですが、まれに穴の開いているものがあります。
閉める方法としては、ねじ式になっているものが主流ですが、低価格のものを中心にはめ合い式になっているものもあります。

2006年01月11日

万年筆を快適に使うには(メンテナンス)

万年筆の故障のほとんどは、長い間使わないことによってインクが中で固まってしまうことにより、インクが出なくなってしまうというものです。
そのため、日常的に使い、ペン先にインクを送り続けることが万年筆にとっては最もよいメンテナンスになります。
吸引式の万年筆の場合はインクを補充することにより、インクが、本体の埃や固まりかけたインクを押し流します。
カートリッジ式の場合は、この効果を期待することはできません。

万年筆を長期間使用しないときは、内部のインクやカートリッジを抜き、ペン先の掃除をしておくことをお勧めします。


洗浄の方法 ・吸引式、コンバーター式
カートリッジ式

どちらの場合も熱湯や洗剤を使うと、万年筆が傷ついたり、故障したりする原因になるので、使ってはいけません。

インクが詰まってしまい、どうしても取り出すことできない場合は、眼鏡を洗うための低周波、超音波洗浄器を用いて洗浄すると、中の詰まったインクが出てくるので、それを用いるといいでしょう。
この方法は、1度入れたインクを別の色に変えたいときなどに用いると、中の洗浄も短時間でできるので便利です。

2006年01月09日

インクの充填方法

万年筆にインクを充填する方法は大きく分けて2通りあります。

ひとつは、ビンに入ったインクを吸入する方法、もうひとつはカートリッジにつめられて小分けされた状態で流通しているインクをつかい、ペン軸内にカートリッジをセットして使用する方法です。
カートリッジ式を採用したものでも多くは、コンバーターと呼ばれるオプションを組み合わせることによってビン入りインクを利用することもできます。

吸入式
カートリッジインク式
コンバーター式

ちなみに、カートリッジ式の場合、インクにかかる費用が吸入式の5倍近くになると言われています。

2006年01月08日

インクの種類

万年筆は、インクにもたくさんの種類があり、現在日本で入手できるインクの種類は100種類を超えています。
基本的には、万年筆と同じメーカーのものを選びます。

参考までに、米国では、グレゴリー・クラーク氏が米国で販売されている134種類のインク全ての色とPH、耐水性、耐光性をまとめて販売している小冊子があるようです。

ブルーブラック(BBインク)
ブラック
カーボンブラック
コバルト
色インク

2006年01月07日

万年筆の構造:ペン先の太さ

万年筆による筆跡は、ペン先の太さによって大きく変化します。

ただし、ペン先は手作りの部分も多くあり、生産国によってもその基準は異なります。
表示が同じ場合、海外ブランドの万年筆は一般的に国産のものよりも太くなる傾向があります。
また、筆圧の関係などもあり、厳密に同一になることはありません。

ここでは、一般的な万年筆の太さを紹介します。

表示太さ筆跡の太さ(mm)特徴
EF(XF)Extra Fine極細字0.24〜0.28細かい数字・文字に適し、簿記向き
FFine細字0.28〜0.34一般的な細字・ノートなどの学生向き
MMedium中字0.34〜0.44滑りがよく、一般向き
OMOblique Medium傾斜中字

B(L)Broad太字0.44〜0.54原稿・宛名書き向き
OBOblique Broad傾斜太字

BB(XL)Broad Broad極太0.66〜0.86特に太い字を好む人向き
MIMedium Itaricイタリック用

STStubスタッブ



万年筆の構造:ペン先の素材

万年筆のペン先は、主に以下の2種類の素材に分けられます。

・金を使ったもの
・ステンレスを使ったもの

金を使ったものは、高価であるため、高級万年筆に使われています。
金はさびにくいため、インクに含まれる硫酸や硝酸、塩酸に腐食されません。
また、金の含有率によって14金ものもと18金のものに分けられます。
書き味はしなやかです。

ステンレスを使ったものは、金に最も近い書きやすさと耐酸性があります。
低価格なため、中級以下の万年筆に使われます。


またその先端には、イリジウム、オスミウム、ルテニウムが65%、白金やその他の金属が35%で配合した合金であるイリドスミンがついています。
この合金は、金属では最も硬く、最も重い金属です。
表面は、磨くと銀光沢の滑らかさが出てきます。
この合金は、耐酸性・耐摩耗性に優れ、1日1000字書く人でも約10年間の使用に耐えられます。